毒を消すしくみ

    炎症を起こす細胞が、ヘビやミツバチの毒を破壊することがわかった


 ヘビやミツバチの毒は、世界中でいぜん高い致死率を人にもたらしている。
  ヘビ毒が組織障害や死をもたらすしくみはくわしく調べられてきた。


ヘビ毒の多くの構成成分は哺乳類の「マスト細胞」にはたらく。
 マスト細胞は過敏症などで起きる炎症を引き起こす物質を放出する。
   ヘビ毒も、マスト細胞からこうした物質を放出させることが知られていた。


アメリカ、スタンフォード大学のメッツ博士らは、
 これとは逆に、マスト細胞がヘビ毒による症状を抑制しうることを明らかにした。
ヘビ毒をあたえられたマスト細胞は、
 「カルボキシペプチダーゼA」やおそらくその他のタンパク質分解酵素を分泌することで、
 ヘビ毒の構成成分を破壊することがわかった。
さらにマスト細胞は、ミツバチの毒による衆生や致死率も抑制するという。


    さまざまな毒に対応するために、
      マスト細胞はこうした分解酵素を持つようになったのだろう、
                          と博士らは推測している。

               ◎ Science 2006年7月28日号


サイエンス月刊誌「NEWTONE」から



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