電気をよく通す新しい材料
炭素からなる素材には、
電気を通す性質(電気伝導性)が高いものがある。
「グラフェンシート」は、
原子一つ分の厚さをもつ炭素のシートで、
非常に高い電気伝導性をもち、
安くつくることができる。
しかし、強度が低いので、応用するには、
たとえばポリスチレンのような「ポリマー(重合体)」とともに
複合材料をつくることが必要である。
それには、
グラフェンシートをポリマーと均一にまぜあわせねばならず、
従来は非常に困難だった。
アメリカ、ノースウエスタン大学のスタンコビッチ博士らは、
グラフェンシートの表面を科学的にかえて、
ポリマー中で均一に拡散させる方法を開発した。
こうしてつくられた複合材料は、
体積比で0.1%程度のグラフェンシートが含まれていれば、
室温で電気伝導性をもつ。
さらに1%程度で電子回路にも使用可能になるという。
今回の方法は大量生産に向き、多くの工業分野でこの材料を応用できる、
と博士らは考えている。
◎ nature 2006年7月20日号
サイエンス月刊誌「NEWTONE」から
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