2009-01-01から1年間の記事一覧

エコなロケット燃料

環境にやさしく高性能な燃料を用いたロケットの打ち上げ実験に成功した NASA News Release2009年8月21日 現在のロケットの燃料(推進剤)は、排出ガスに塩化水素などの有害な物質を含むことがあり、環境への悪影響が心配されている。 NASAはアメリカバデュー大…

寿命延長を確認

寿命延長効果を確認 酵母などで確認されていた寿命を延ばす薬の効果が 哺乳類でも実証された。 nature2009年7月16日号 ヒトの免疫反応を抑制する薬剤「ラパマイシン」は、細胞が栄養状態を感知するしくみである「TOR経路」を阻害する。 酵母や線虫などの無脊…

短い睡眠で平気なわけ

睡眠時間短い家系を分析した結果、特徴的な遺伝子の変異が見つかった Sciende2009年8月14日号 睡眠不足は健康を害し、認知能力や判断力を下げてしまうことがある。 睡眠時間を調節する遺伝子がいくつかの動物で特定されているが、ヒトではまだそのような遺伝…

音で治療?

一方通行する音波 音波をある方向にだけ通過させる新しい装置をつくることができるようだ Phsysical Review Letters2009年9月4日号 半導体でできた「ダイオード」は、 電気の流れを一方通行に制限する機能をもち電子製品にはなくてはならない電子部品である。 …

カロリー制限のスゴイこと、サルで確認

腹7分目のサルは長生き カロリー制限が老化を遅らせ、寿命を延ばすことが、サルを使って実証された Science2009年7月10日号 栄養のバランスをとりつつカロリーをうまく制限すれば、 寿命がのび加齢による病気の発症が遅くなることが、 マウスや線虫ハエなど…

傷口に白血球が集まる働きがわかった

警報は過酸化水素 過酸化水素が白血球を集めるため、 ゼブラフィッシュの傷口は早く回復する 動物が傷を負うと、傷口に白血球が集まってくる。 しかし、どのようなしくみで集まってくるのかは、よくわかっていなかった。 アメリカハーバード大学のニートハン…

がんを抑制する作用がダウン症から明らかに

がんとダウン症の関係 ダウン症の原因遺伝子が、がんの成長を抑制するしくみが明らかになった。 nature2009年6月25日 21番染色体が通常より1本多いことが原因で 精神遅滞などがおきる「ダウン症」の人は、 がんの発症率が非常に低い。 その理由は、21番染色…

病気を吸い出す磁石の実験

病原体に結合する小さな磁気ビーズを使って血液を浄化 磁石で血液から病気を吸い出す。 そんな方法が開発された。 多臓器不全につながる致命的な感染症、肺血症の病原体を血液から抜き出す。 ハーバード大学医学部の生物学者イングバー(Donald E.Ingber)と博…

セロハンテープからX線

粘着テープでエックス線 骨の透視撮影も可能 記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2008年10月23日】 市販のセロハンテープを勢いよくはがすと、瞬間的にエックス線が発生し、その強さは指の骨を透視撮影できるほどであることを米カリフォルニア大の研究チー…

空気抵抗を減らす新しい翼

ゆれ動く空気の流れで航空機の燃費を20%も改善する方法が見つかった 地球温暖化を防ぐため、近年、二酸化炭素の排出量の削減が求められている 航空機についても燃費の大幅な改善が必要とされている イギリスウォーリック大学のロッカビー博士らは 航空機に…

大量の二酸化炭素が埋まっている

ツンドラからの二酸化炭素 永久凍土に埋まっていた古い植物の残骸が、二酸化炭素を放出していた nature2009年5月28日 北半球の高緯度地方には、永久凍土からなるツンドラ地帯が広がっている。 一帯の永久凍土には、かつて何千年も繁殖していた植物の残がいが…

光の弾丸ができた!!

空気中の分子にぶつかっても、散らばらずに突きぬけるレーザーができた。 Sience2009年4月10日号 レーザー光は、真空中でも散らばらずに進む性質がある。 ただし、行く手で分子などにぶつかると散らばってしまう。 アメリカアリゾナ大学のポリンキン博士らは…

悪い方へ考える人、良い方へ考える人

良いことに気づいて喜ぶ楽観的な人と、 悪いことを重く受け止めて悩む悲観的な人 人間はこのどちらかに偏っている。 あなたはネアカだろうかネクラだろうか。 ある一般的な遺伝子変異がそうした傾向の根底をなしているらしい。 英エセックス大学の科学者たち…

塗装膜がひっかき傷を自分で治す

傷つけられても紫外線を浴びるだけで傷が治る膜が開発された。 車や電気製品など身のまわりの機械は表面を保護膜でおおわれていることが多い。 これは、さびなどから機械を守る効果がある。 ただしこれらの膜は、一度傷がつくと、傷からさびが広がるため、塗…

毛虫だって自分で病気を治す

虫下し 薬草を見つけ出す能力は高度な 脳を持つ生物に限られるとみられていた。 例えば調に寄生虫を抱えたチンパンジーは毛の生えた葉をのみ込んで寄生虫を追い出す。 しかしウェスリアン大学の研究者たちが、ある毛虫も病気を自分で治療することを発見した…

ダイヤよりかたい物質

理論的にはダイヤをしのぐかたさをもった物質を生成できるようだ。 ダイヤモンドはもっともかたい物質であり研磨材料として工業的に広く用いられている。 特殊な結晶構造により炭素原子が強く結びついているからだ。 最近の研究によると、天然の「ウルツ鉱」…

白金のかわりとなる材料

燃料電池は触媒として白金を使っている。 しかし白金は非常に高価であるため白金と同等の性質をもつ安価な物質が求められてきた。 アメリカデートン大学のゴング博士らは 窒素原子を添加し、垂直に並ぶように成長させた「カーボンナノチューブ」が白金に匹敵…

細菌が金粒子をつくる証拠

細菌が有毒金属イオンから金粒子をつくる証拠を得たらしい 「一獲千金」という言葉に象徴されるように、 金は昔から人々を魅了しつづけてきた。 化合物としてでなく単体として存在する金の起源については さまざまな説があるが、近年微生物による単体の金精製…

大腸菌がくっつくしくみ

毒素性大腸菌のべん毛が小腸の細胞に接着するしくみが明らかになった 大腸菌やピロリ菌などの「グラム陰性菌」とよばれる細菌には、 下痢などを引きおこす病原性のものがいる。 毒素性大腸菌では、「べん毛」が小腸の「上皮細胞」と接着することで下痢を引き…

十字軍の汚名返上

ハンセン病は十字軍の遠征以前から東ヨーロッパに存在したらしい。 ハンセン病は現代、主に熱帯地域で感染し、 治療可能な伝染病として知られている。 しかし、中世ヨーロッパでは不治の病としておそれられていた。 そしてハンセン病は、12世紀に中東方面へ遠…

粘着式ゴキブリ除去の要領で細菌除去

導電性ポリマーでできた中空カプセルを使うと、 粘着式ゴキブリ駆除器に似た要領で細菌を退治できるかもしれない。 細菌は全体として負の電荷を帯びているので、 正電荷を持つこの罠から帯びている薄板やフィラメントにくっついて離れられなくなる。 カプセ…

蚊がウィルスを切り刻む

蚊とウィルスの戦い ウェストナイル熱やデング熱などの致死性ウィルスを媒介する蚊が、 自分自身はウィルスにやられないのはなぜか? ウィルスと蚊が仲良く共生するように進化したというのが、有力な説だ。 しかし、真実はまったく逆であることを昆虫学者た…

地球を冷やすエアロゾル

大気汚染を起源とするエアロゾルによって、雲の量がふえるらしい エアロゾルは大気汚染などが原因で生じる微粒子で、 温室効果ガスと同様に地球の温暖化に大きな影響をもつ といわれている。 エアロゾルには、 太陽光を吸収し気温を上げる効果と、 雲の発生を…

ゴーという不思議な音の解明

今までなぞだった、 砂丘で聞こえる音が生みだされる仕組みが解明された 砂丘にたたずむと、 あたかも低空飛行する飛行機のエンジン音のように、 ゴーという不思議な音が聞こえることがあるという。 その音は大きく、音源から10キロメートルはなれていても…