がんを抑制する作用がダウン症から明らかに

がんとダウン症の関係


ダウン症の原因遺伝子が、がんの成長を抑制するしくみが明らかになった。


nature2009年6月25日
21番染色体が通常より1本多いことが原因で
精神遅滞などがおきる「ダウン症」の人は、
がんの発症率が非常に低い。
その理由は、21番染色体にある231個の遺伝子のいくつかが
過剰に発現しているためだと考えられている。


アメリカボストン小児病院のビーク博士らは
ダウン症の人の組織中、およびダウン症の症状を示すモデルマウスの体内で、
21番染色体にある遺伝子の一つ「DSCR1」の発言が増加していることを明らかにした。
さらに、遺伝子操作により人為的にDSCR1多く発言させたマウスでは、
がんの成長が抑制されることを確認された。
DSCR1は、がん細胞による血管新生をおさえることでがんの成長を抑制しているという。


博士らは、21番染色体にある「DYRK1A」遺伝子も、DSCR1とともにがんを抑制する作用があることを突き詰めた。
DSCR1やDYRK1Aのはたらきを利用したがん治療薬が開発できるかもしれない、と博士らは考えている。


「NEWTON」2009年10月号から


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