2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

セレブに反応する脳細胞

前回の続き しかし、 英国レスター大学のキアン=キローガ(Rodrigo Quian Quiroga)らの 最近の研究で新事実が浮上した。 彼らは個々のニューロンがさまざまな刺激に対して どれほど選択的に反応するかを調べようと、 てんかん手術を受ける8人の患者に注目…

ニューロンたった1個の記憶

特定の人物に選択的に反応する脳細胞がある しかも抽象的な概念を記憶しているようだ 雑誌の表紙に載っている有名人の顔をみると、 脳はそれが誰かをすぐに認識する。 これはたった1個のニューロン(神経細胞)の働きによるらしい。 最近の研究によると、 こ…

原生生物と藻類の複合体

前回の続き 体長は約30μmで、2本のべん毛を持つ。 全体は透明だが、部分的に緑色をしており、 そこには葉緑体がある。 こうした形態などから、 カタブレファリス門に属する捕食性の原生生物の体内に ネフロセルミス属の藻類が共生し、 全体として統制がとれた…

植物か動物か、それが問題だ

筑波大学の研究者が 奇妙な生物「ハテナ」を発見 共生による生物種進化の謎に手がかり あるときは植物として光合成で生き、 またあるときは動物となって餌をとらえる そんな不思議な海洋微生物が見つかった。 生命進化では異種生物どうしの共生が進んで新たな…

復元された殺人ウイルス

1918年に世界的大流行を引き起こした インフルエンザ「スペイン風邪」のウイルスが 実験室内で復元された。 陸軍病理学研究所のタウベンバーガー(Jeffery Taubenberger)らは 犠牲者の保存組織からウイルスの遺伝子を抽出し、その配列を解読した。 Nature誌…

徹夜もへっちゃら

徹夜勤務で疲労困憊した警察官や医療関係者も、 これを飲めば元気百倍? ある種の化学物質を睡眠不足のアカゲザルに与えたところ、 元気を回復した。 ウェイク・フォレスト大学医学部の神経生物学者たちは、 11匹のサルを30〜36時間にわたって眠らせずに…

息を止めないで

睡眠中に死亡した場合、死因は心不全とされることが多いが、 一部は睡眠時無呼吸症候群が本当の原因かもしれない。 睡眠中に呼吸が中断する病気だ。 脳幹には「内呼吸性ニューロン群」という呼吸に不可欠な領域がある。 ラットの内呼吸性ニューロン群に限定的に作…

エイズウイルスが弱体化?

最近のエイズウイルス(HIV)は 以前よりも弱くなっているようだ。 少なくとも増殖能力という点では。 治療を受けていないエイズ患者から 最も一般的なウイルス株であるHIV‐1を採取し、 1986〜89年の標本と 2002〜03年の標本を比較試験した。…