2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ナノ粒子を組み合わせて、さまざまな材料がつくりだせることがわかっ

バクテリアや巨大分子などは、 自分で自分をつくりあげる「自己組織化」で 規則正しい構造をつくりだす。二つの異なったナノ粒子を自己集積化し、 正確に科学構成を制御して超格子(BNSL)をつくると、 安価にさまざまな材料を合成できることがわかってきた…

ある元素を混ぜると、セラミックスが100倍以上も強固になることが

セラミックスは、 船舶や発電用のエンジン、タービンなどに広く使用されている。 セラミックスは、強固な非金属の無機材料であるが、 高温で過酷な環境で長時間使用すると、 どうしても変形したり、こわれてしまうという欠点があった。 東京大学の幾原雄一博士らは、 …

近親交配の子は、母親のお腹の中で非近親交配の兄弟に救われるらしい

雌が複数の雄と交配する「一妻多夫制」は、 多くの生物で繁殖成功率を高めることが示されている。 胎生生物にとって、 近親交配は子どもの遺伝的性質を低下させるだけでなく、 正常な受精卵の発育に必要な胎児と母親間の相互作用をそこない、 自然流産の原因にな…

反発しあう二つの原子も、対になって存在しうることが発見された。

水素や酸素は、単独原子でいるよりも 対をなして分子となるほうが安定に存在する。 これは、原子同士がお互いに引き合って対となるほうが、 全体のエネルギーが低くなるからである。 逆に、反発しあう性質を持つ原子どうしは、 お互いを遠ざけるので対になることは…

仲間の痛がる姿は、ヒトのみならず、マウスにもこたえるらしい。

「感情移入」は、ヒトだけが持つ性質だと考えられてきた。 カナダ、マックギル大学のラングフォード博士らは、 マウスに酢酸注射による痛み刺激をあたえる実験で、 マウスの感情移入の存在を明らかにした。 2匹のマウスに同時に痛みをあたえると、 個別に痛みをあ…

ある密度まで集まると、イナゴは統一性のある動きをとり始めるらし

砂漠にすむイナゴは集団で農作物を襲うことがある。 このとき、彼らは秩序ある行動パターンをとる。 集団で移動するほかの生物にもみられるように、 集団内の密度が高くなると、ばらばらだった個々の動きが、 全体的にまとまった動きへと急激に変化するのだ。 …

分子を組み立てるウイルスの性質を使い、高性能な電池の作成に成功し

携帯電話やノート型パソコンなどの電源として、 いま最も使用されているのがリチウムイオン電池である。 従来より小さく高性能のリチウムイオン電池を開発するには、 電極の材料をいかに選択し、組み立てるかが重要となる。 アメリカ、マサチューセッツ工科大学…