ナノ粒子を組み合わせて、さまざまな材料がつくりだせることがわかっ
バクテリアや巨大分子などは、
自分で自分をつくりあげる「自己組織化」で
規則正しい構造をつくりだす。
二つの異なったナノ粒子を自己集積化し、
正確に科学構成を制御して超格子(BNSL)をつくると、
安価にさまざまな材料を合成できることがわかってきた。
しかし
安定してつくれるBNSLは、
理論的にごく少数しかないと考えられていた。
アメリカ、IBM研究所のシェブチェンコ博士らは
15以上の異なった構造のBNSLを、
半導体的、金属的、磁気的なナノ粒子を組み合わせてつくりだした。
博士らは、主にナノ粒子状の電荷によって立体的に安定したBNSLの構造が決定されることを示した。
さらに分散する力、相互に引き合う力、立体配置にともない生ずる力などによってさまざまなBNSL構造を形成させることに成功した。
博士らは、
物理的にも科学的にも高いレベルの材料設計に
このような方法が使われるだろうとのべている。
●nature 2006年1月5日号
月刊誌「NEWTONE」から