2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

免疫と「衛生仮説」

大家族の中で育ち、早くから保育園などで集団生活を開始するなど、 病原菌への感染機会が多い児童ほどアレルギー疾患が少ないという報告がある。 衛生仮説が当てはまるのは感染症を引き起こすような細菌類だけではなく、 食品に含まれる乳酸菌などでも同様ら…

免疫と「衛生仮説」

日本では感染症として非常に患者の多かった結核の患者数が 1960年代半ばから激減するとともに、 アレルギー疾患の増加が見られるようになった。 私たちは和歌山県で12〜13歳の児童の ツベルクリン反応(ヒト結核菌感染診断のための皮膚試験)、 免疫…

免疫と「衛生仮説」

前回の続き ストラチェン(David P.Strachan)は 英国で生まれた1万7414人を対象に、 23年間におよぶ追跡調査を行った。 その結果、さまざまな年齢で、兄弟姉妹の数が多く、 生まれた順が遅いほど気管支喘息やアトピー性皮膚炎に かか…