免疫と「衛生仮説」

前回の続き


 ストラチェン(David P.Strachan)は
   英国で生まれた1万7414人を対象に、
     23年間におよぶ追跡調査を行った。


 その結果、さまざまな年齢で、兄弟姉妹の数が多く、
  生まれた順が遅いほど気管支喘息アトピー性皮膚炎に
   かかりにくいということを突き止め、1989年に衛生仮説を提唱した。


 その後、アレルギーと感染症についてさまざまな報告がなされている。
  これまでトキソプラズマヘリコバクター・ピロリ、A型肝炎ウイルスなど
   アレルギーの各指標との関連が調べられており、
     いずれもこの衛生仮説を指示する結果が出ている。