2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとくちNEWS

○ 心臓病のリスク因子にC反応性たんぱく質という物質があるが、 これを検査しても診断の役には立たないかもしれない。 このたんぱく質は喫煙や高血圧、肥満など、 かねて知られてきたリスク因子を持つ人では必ず高くなるようだ。 ( Archives of Internal Medici…

ひとくちNEWS

○ 「オベスタチン」という新たな食欲抑制ホルモンが見つかった。 食欲亢進ホルモン「グレリン」とよく似ているが,逆の作用を示す。 肥満対策の新たなターゲットになるだろう。 ( Science誌 2005年11月11日号 ) ○ 感情的なストレスは問題解決能力を低…

副作用を手軽に検査

前回の続き メタボノミクスは代謝物に注目した新しい研究分野だが、 着実に成果を上げ始めている。 2004年、ロンドン大学インペリアルカレッジとファイザーは メタボノミクスに基づく新手法を特許出願した。 動物の尿をあらかじめ詳しく調べておくと、 投…

環境要因が代謝を決める

前回の続き ファイザーの研究者たちは 異常なラットの薬物代謝能力については調べなかったが、 同様の動物を使って実験しても矛盾する結果が出ることが あるのは何故か、 今回の発見で部分的に説明がつくだろうとロボスキーはいう。そして、腸内微生物が薬物…

謎に満ちた腸内細菌の作用

前回の続き その論文はスタンフォード大学のエックバーグ(Paul B. Eckburg)らによるもので、 ゲノム解析に基づいて推定すると、 私たちの腸内には少なくとも400種の微生物がいるという。 それぞれの種には複数の系統があるため、その違いまで考えると膨…

腸内細菌で変わる薬の効き目

腸内細菌が、薬物の代謝そのものを変えているらしい 全容解明が急がれる 2004年、製薬大手ファイザーの科学学者が 実験用のラットについて奇妙なことに気付いた。 尿中に排出される「馬尿酸」という代謝物の量が極端に少ない。 代謝異常だとすると実験結果…

これまでで最も広い範囲をえがいた「宇宙の3次元地図」が完成

広い宇宙に点在する銀河の場所を知るためには、 「定規」となる3次元地図が使われる。 より大きな定規があれば、より精度が高くなる。 アメリカ、ローレンスバークリー国立研究所のシュレーベル博士らは、 約60万個の銀河の方向と距離を、56億光年はなれた…

ナノレベルの大きさのちがいをより分ける、高性能なフィルターが開発

小さなゴミやホコリを取り除くフィルターは、水道の蛇口など、身の回りでよく見かける。 工業用には、特殊な樹脂でできたフィルターが使われる。 これまでは、目を細かくすれば溶液の透過速度が遅くなり、 目を粗くすれば除去性能が劣化してしまう、という問題が…