ひとくちNEWS
○ 心臓病のリスク因子にC反応性たんぱく質という物質があるが、
これを検査しても診断の役には立たないかもしれない。
このたんぱく質は喫煙や高血圧、肥満など、
かねて知られてきたリスク因子を持つ人では必ず高くなるようだ。
( Archives of Internal Medicine,2005年10月10日 )
○ 眠ると意識を失うのは,
脳の各領域が休息して機能を停止するからではなく,
異なる領域を結んでいたつながりが断たれるためだ。
( Science誌 2005年9月30日号 )
○ ホール効果は電子が磁場によって横向きにそらされる現象だが,
フォノン(結晶格子振動の量子)についても同様の効果が生じうる。
フォノンは電荷を持っていないにもかかわらずだ。
フォノンが偏向した結果,
試料には場所によってわずかな温度変化が表れた。
( Physical Review Letters誌 2005年10月4日号 )
○ 炎症にはSEPS1という遺伝子の異常が関連している。
通常は細胞内に生じた異常なたんぱく質を
除去する働きを助けているのだが,
SEPS1が変異した人は重度の炎症を引き起こす。
(Nature Genetics誌オンライン版 2005年10月9日号 )
月刊誌「日経サイエンス」から