前回の続き
メタボノミクスは代謝物に注目した新しい研究分野だが、
着実に成果を上げ始めている。
2004年、ロンドン大学インペリアルカレッジとファイザーは
メタボノミクスに基づく新手法を特許出願した。
動物の尿をあらかじめ詳しく調べておくと、
投与する薬物が毒物として作用するかどうかを
高精度で予測できるという。
開発に携わったインペリアルカレッジのニコルソンは
「最終的には90%の確度で毒性を予測できる」という。
動物と同様に人間でもうまくいけば、
より安全な薬物利用が可能になるだろう。
月刊誌「日経サイエンス」から