これまでで最も広い範囲をえがいた「宇宙の3次元地図」が完成

        広い宇宙に点在する銀河の場所を知るためには、
            「定規」となる3次元地図が使われる。

             より大きな定規があれば、より精度が高くなる。


 アメリカ、ローレンスバークリー国立研究所のシュレーベル博士らは、
  約60万個の銀河の方向と距離を、56億光年はなれた宇宙まで調査した。
    調査には、3度角もの視野をもつ(満月は約0.5度角)、
       スローンデジタルスカイサーベイの広視野望遠鏡を用いた。


   さらに、今回の観測結果と、
    誕生から30万年後の宇宙のゆらぎを伝える
      「宇宙背景放射」の観測結果を合わせて分析した。

  それによって、宇宙密度の4分の3をも占めると考えられている、
    未知の暗黒エネルギーの量を、間接的に推定することができたという。


 今回明らかになった宇宙の大規模構造と暗黒エネルギー量の推定は、
    宇宙の膨張が加速しているという現在の考え方を裏付けるものであると、
                                      博士らはのべている。


サイエンス月刊誌「NEWTONE」から