2006-04-29 免疫と「衛生仮説」 新生児の免疫系はTh2に傾いているが、 さまざまな病原微生物に感染したり、 腸内細菌叢を形成する常在細菌群から刺激を受けたりすることに よってTh1機能が次第に発達し、Th1とTh2のバランスが 取れるようになる。 ところが乳幼児期に細菌などによる感染の刺激がないと、 免疫の発達が妨げられ、Th1とTh2のバランスが崩れてしまう。 これがアレルギー疾患の発症につながるのではないかと 考えられている。この考え方は「衛生仮説」と呼ばれる。 「日経サイエンス」から