ある元素を混ぜると､セラミックスが１００倍以上も強固になることが

　　　　　セラミックスは､
　　　　　船舶や発電用のエンジン､タービンなどに広く使用されている｡

　　　セラミックスは､強固な非金属の無機材料であるが､
　　　　　高温で過酷な環境で長時間使用すると､
　　　　　　どうしても変形したり､こわれてしまうという欠点があった｡

東京大学の幾原雄一博士らは､
　希土類元素である「イットリウム」を混ぜることによって､
　セラミックスの強度が従来の１００倍以上も強固になることを見いだした｡
　セラミックスの１種である「アルミナ」は、
　　　アルミニウム原子と酸素原子が結合した材料である｡

博士らによると､
　アルミナにイットリウムを混合すると､
　イットリウム原子とアルミナ中の酸素原子が
　　　　　　　　　　　　　　　より強く結合するようになるという｡

　　　　　　それがアルミナをさらに強固にする要因だと考えている｡

　　　　今回の成果によって､
　　　　　　　ほかのセラミックス材料にも応用でき､
　　　　　　　幅広い産業応用が期待できる､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と博士らはのべている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　●Science　２００６年１月１３日号

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