大腸菌がくっつくしくみ

毒素性大腸菌のべん毛が小腸の細胞に接着するしくみが明らかになった


大腸菌やピロリ菌などの「グラム陰性菌」とよばれる細菌には、
下痢などを引きおこす病原性のものがいる。
毒素性大腸菌では、「べん毛」が小腸の「上皮細胞」と接着することで下痢を引きおこす。
しかし接着の過程は複雑でそのしくみは不明であった。


アメリテネシー大学のロイ教授らは、
毒素性大腸菌が小腸の上皮細胞に接着し定着するときに、
「接着因子」とよばれるタンパク質「EtpA」が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
EtpAは、べん毛を構成する主要なタンパク質である「フラジェリン」と相互作用しているという。
他の病原性細菌もEtpAと似た構造のタンパク質を持っており、
上皮細胞に接着するときに同じしくみを利用している可能性がある


EtpAなどの接着因子とフラジェリンを相互作用させないワクチンをつくれば、
毒素性大腸菌などの感染を防げるかもしれない。
と博士らは期待を寄せている。



nature2009年1月29日号
サイエンス月刊誌「NEWTON」2009年5月号


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