十字軍の汚名返上

  ハンセン病は十字軍の遠征以前から東ヨーロッパに存在したらしい。


  ハンセン病は現代、主に熱帯地域で感染し、
                治療可能な伝染病として知られている。


しかし、中世ヨーロッパでは不治の病としておそれられていた。
 そしてハンセン病は、12世紀に中東方面へ遠征した十字軍の帰国により、
  ヨーロッパに蔓延したと信じられてきた。 
             しかしその真相は、長い間なぞに包まれていた。


チェコ科学アカデミーのリコフスキー博士らは、
 チェコボヘミア地方の遺跡で検出された人骨が
 ハンセン病にかかっていたことを突き止めた。


博士らによると、
 人骨からハンセン病の病原体である「ミコバクテリウム」を確認できたという。
   これらの人骨の埋葬年代は11世紀後半と推定され、
   これは十字軍の遠征の時代よりも明らかに古い。


   今回の分析結果から、
    ハンセン病は十字軍の時代以前に東ヨーロッパにあらわれており
    ほかの感染源があったらしい、と博士らは考えている。
     ○ Journal of Archaeological Science 2006年9月号



サイエンス月刊誌「NEWTONE」から


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