エコなロケット燃料

環境にやさしく高性能な燃料を用いたロケットの打ち上げ実験に成功した
NASA News Release2009年8月21日


現在のロケットの燃料(推進剤)は、排出ガスに塩化水素などの有害な物質を含むことがあり、環境への悪影響が心配されている。
NASAアメリカバデュー大学などとの協同でアルミニウムの粉末と氷からなる新しい推進剤を使い小型ロケットを高度約400メートルの打ち上げに成功した。


新しい推進剤「ALICE」は有害な物質を含まず、燃料を促進する物質を加えることで現行の推進剤をしのぐ能力を持たせられるという。
バデュー大学のサン博士によると「ALICE」は月や火星などの資源からも製造できるという。
将来の宇宙開発で高い費用をかけて地球から推進剤を運ぶ必要がなくなるだろうと博士は考えている。
「NEWTON」2009年12月号から