空気抵抗を減らす新しい翼
ゆれ動く空気の流れで航空機の燃費を20%も改善する方法が見つかった
地球温暖化を防ぐため、近年、二酸化炭素の排出量の削減が求められている
航空機についても燃費の大幅な改善が必要とされている
イギリスウォーリック大学のロッカビー博士らは
航空機に生じる空気の摩擦抵抗を最大で40%低減する新しい方法を見つけたと発表した。
燃費は20%改善できるという。
その方法は機体表面に微小な空洞を多数配置し、空気の流れが左右にゆれ動くようにするというものだ。
これには余分にエネルギーを必要としない。
この方法はびんの口に息を吹きかけると音が出るのと同じ原理を利用している。
しかし、なぜ摩擦抵抗が減少するのかよくわかっていないという。
今後はその理由を解明するとともに、2012年の実用試験をめざして翼を制作する予定だ。
同じ方法は航空機だけでなく自動車船鉄道などにも適用可能で
交通機関のさらなる効率化を可能にする技術として期待が寄せられている
サイエンス月刊誌「NEWTON」2009年9月号から
大量の二酸化炭素が埋まっている、前回の記事
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