毛虫だって自分で病気を治す

虫下し


薬草を見つけ出す能力は高度な
  脳を持つ生物に限られるとみられていた。
例えば調に寄生虫を抱えたチンパンジーは毛の生えた葉をのみ込んで寄生虫を追い出す。
しかしウェスリアン大学の研究者たちが、ある毛虫も病気を自分で治療することを発見した。


ヒトリガの一種の幼虫、クマケムシだ。
寄生バエの幼虫に侵入されたクマケムシは通常の約二倍のアルカロイドを食べた。
この結果、寄生虫に侵入されたクマケムシのうち“薬草”を食べたものは、
食べなかったものに比べ、成虫にまで生き延びる率が約20%高かった。
無脊椎動物が自己治療する例が見つかったのはこれが始めてだ。


PLoS ONE誌3月10日号に掲載


サイエンス月刊誌「日経サイエンス」2009年7月号から


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