光の弾丸ができた!!

空気中の分子にぶつかっても、散らばらずに突きぬけるレーザーができた。
Sience2009年4月10日号


レーザー光は、真空中でも散らばらずに進む性質がある。
ただし、行く手で分子などにぶつかると散らばってしまう。


アメリアリゾナ大学のポリンキン博士らは、
曲線をえがいて進む特殊なレーザー光を空気中に照射した。すると、
空気中の分子などにぶつかってもちりぢりにならず、弾丸のように突き抜けたという。


これは強力なレーザー光が一瞬にして空気中の分子をイオン化しプラズマが形成され、
この中に効率よく光が閉じこめられた現象であるという。
またこのとき、レーザー光の軌跡に沿ってさまざまな波長の光が出る現象も観測された。


博士らは、
この光を使えば、雷を事前に安全な場所に誘導できるかもしれないとのべている。
光の弾丸は、大気中を突き抜けて進む。その際イオン化した周囲の空気は、
電気を帯びているため、遠くの雷雲の雷を誘導できるという。


「NEWTON」2009年8月号から



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