2006-11-27 炭素循環に大きな役割 前回の続き ペラギバクター・ウビクエ(SAR11)はちっぽけな単細胞生物だが、 海の炭素循環に重要な役割を果たしている。 大量のSAR11が存在するため、 海中の有機炭素の大半がこのバクテリアによって消費されている。 大気中の二酸化炭素にほぼ匹敵する量だ。 SAR11は水中の炭素を消費して、 藻類の成長に必要な栄養を作り出し、 その藻類は光合成によって二酸化炭素を酸素に変える。 この量は、地球上で光合成によって作られる酸素の半分に上る。 月刊誌「日経サイエンス」から