顔だけに反応する神経細胞

物体の識別は大脳側頭葉で行われる。
ヒトと一部のサルでは顔の映像を見たときに、
他の映像よりも強く反応する部位が側頭葉にあり
その部位が顔に関する情報処理を担うとされている。
しかし、個々のニューロンが特定の刺激に対してはたらくのは不明だ。


アメリカハーバート医科大学のツオラ博士らは、
MRIを用いて、顔・手・果物など6種類に分類された映像を見せ、二頭のサルの脳を調べた。
その結果、側頭様の一部に顔の映像だけに反応する約16ミリ四方部位が見つかった。


その部位の視覚応答ニューロン
どの映像に反応するかを調べるとほとんどの細胞が顔だけに反応した。
また、こららの細胞は固体識別よりも先に視覚刺激の分類を行うことがわかった。



サイエンス月刊誌「Newton」から