固体惑星の成長過程では、衝突だけではなく、すれ違いの影響も重要ら

    惑星は原始太陽のまわりをまわるガスとちりの円盤の中でうまれ、
      衝突合体を繰り返して成長したとされている。
    惑星がまだ小さくて重力が小さい間は、
      衝突することなくすれ違った場合に
                  たがいにあたえる影響は小さい。


  ところが惑星が大きくなると重力の効果が無視できなくなるはずだ。


アメリカ、カリフォルニア大学のアスフォーグ博士らは、
 十分な大きさの惑星同士がすれ違った場合にどのようなことがおきるのか、
 数値計算の結果をもとに検討した。
  その結果、
  大きな惑星どうしのすれ違いでは、惑星は潮汐力によって大きく変形し、
  衝突してないのに壊れてしまう場合もあるという。
   また変形と同時に惑星内部の圧力分布が変化するため、
   固体が液体になるなどの相変化がおきる可能性もあるという。


  惑星どうしのすれ違いは
  直接衝突よりも頻繁に発生する。天体の進化を考える場合、
  直接衝突ばかりでなくすれ違いも考慮すべきだと、
                       博士らは主張している。


                 ●nature 2006年1月12日号



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