物質的な性質を変える

規則的な小さい穴をもったゲルマニウムは、新たな性質をもつ。


半導体の材料は
ナノメートル(ナノは10億分の1)程度までサイズを小さくすると、
その物質的な性質が変わる。


これは粒子だけでなく、
ナノメートル規模の穴をもつ構造でもみられる現象である。
    シリコンではこうした多孔構造の研究が進んでいるが、
    同じく半導体材料であるゲルマニウムでは、
    規則的な多孔構造はつくられていなかった。


アメリカ、ミシガン州立大学のアルマータ博士らは、
  ゲルマニウムの立体的な多孔構造をつくることに成功した。
  その構造のもつ穴は、およそ1ナノメートル間隔で規則正しく並んでいる。
    今回のゲルマニウムの多孔構造でも、
    抗学的、電気的性質的に変化がみられた。
      たとえば、結晶のゲルマニウムに比べて、
      より波長の短い光を吸収するようになった。


  この新材料に関する今後の研究は、
    触媒や吸着、抗学機能、電気機能などのさまざまな分野において、
      これから活発になるだろう、と博士らはのべている。


                   ●nature2006年6月29日号



月刊誌「NEWTONE」から


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