大気の汚染物質の分解
従来知られていなかった、二酸化窒素と水による生成反応がみつかった
Science2008年3月21日号
「ヒドロキシルラジカル」は活性酸素の一種で、大気中の汚染物質を分解する“洗浄剤”としてのはたらきがある。これまで、大気にあるヒドロキシルラジカルの大部分は、紫外線がオゾンを分解することによって生成すると考えられていた。
アメリカカリフォルニア大学のリー博士らは、電子がエネルギーの高い状態になった二酸化窒素が水と反応することで、ヒドロキシルラジカルが効率よく生成されることを発見した。
たとえば太陽光が大気を通過する距離が長い極地方では、このプロセスによって生成されるヒドロキシルラジカルの量が、従来から考えられていたプロセスによる量の半分を占める、と博士らは計算している。
ヒドロキシルラジカルの濃度は、大都市周辺の大気汚染にも大きな影響をおよぼすといわれている。今回の発見によって、都市の大気汚染を推定するモデルについても見直す必要が出てきたと博士らはのべている。
サイエンス月刊誌「NEWTON」から
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