不妊治療に新たな光明
卵細胞の早期放出を防ぐはたらきをもつタンパク質
が明らかになった
Science2008年2月1日
女性の卵巣には、生まれた時点で、未成熟な卵細胞が将来必要になる分だけにすでに備わっている。
それらの卵細胞は、13歳ごろから成熟し始めて、閉経をむかえるまでゆっくりと放出される。ところが女性に1%程度の割合で、卵細胞が非常に早く放出されてしまい、その結果、不妊になるケースがあるという。それがなぜおきるのかこれまで明らかになっていなかった。
スウェーデンウメオ大学のレディ博士らは、卵細胞だけに「PTEN」というタンパク質の遺伝子がないマウスをつくりだした。このマウスの卵巣では、未成熟な卵細胞を包んでいる「原始卵胞」がすべて、通常よりも早くはたらくようになっていることがわかった。
その結果、卵細胞の成熟と放出も早まって、成体の初期の段階で卵細胞がなくなってしまったという。今回の結果は、新しい不妊治療法の開発に応用できるだろう、と博士らは考えている。
サイエンス月刊誌「NEWTON」から
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