宇宙での窒素の形

酸素が少ないとき、窒素は分子ではなく原子のままでいるらしい

   窒素は分子の形になると非常に安定で、
       地球の大気中ではほとんどが分子になっている。
もし、太陽系が形成された時にも、窒素が分子になっていたとするならば、
 窒素分子は隕石や彗星に取り込まれているはずである。
ところが、
 彗星に含まれる窒素分子はほかのガス分子から予想される量よりずっと少ない。
                        この理由は長い間なぞだった。


アメリカ、ミシガン大学のまれ博士らは、
 密度の高い星間雲である分子雲のなかで、
 窒素分氏がほかの分子や原始とどのような相互作用するのかを詳細に検討した。
その結果、
 分子雲の中では分子になる窒素は一部分のみで、半分以上が原子のままだという。
 理論的に予測されていたよりも酸素が少ない場合に、このようなことがおきるらしい。

太陽系の形成時にも同じことがおきていたとすると、
             彗星に窒素分子が少ない理由が説明できる。

     博士らは、隕石での窒素不足も同様の仕組みだと考えている。

                   ◎ nature 2006年7月27日号


サイエンス月刊誌「NEWTONE」から



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